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日々

まいにち。いや、ときどき。

ベルイマン

スウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンの作品を見始めました。
ベルイマンは「ペルソナ」。冒頭のあれで、うおー、やばい、と痺れた!なんの前情報もなく見てるし、この監督がどんな作風なのか知らないから、え、なにこの人天才なの?って。独創的なタイプの人なのだ、わくわくする、と。
すごいんですよ、冒頭のあれ。ほんと高まります。映像が白黒なのもあって、あとフォントの雰囲気もあって、スタイリッシュにまとまってるから、おしゃれと言えなくもない。素敵なメガネのかわいい少年も出てくる。でもよく見るとは使われているモチーフはかなりえぐくて、おしゃれとかいう軽い感じの言葉で表すのは不適切なのはわかってるんだけど……とりあえずあの数分のモンタージュだけでかなり刺激的ー。

本編が始まると、ヘッドホンで一人向き合ってるとちょっと怖くなってくる感じ。違和感と不気味さがじわじわ。あと効果音こわい、、効果音はレトロな感じ。不協音大きくなってきて、がしゃーん!みたいな。

物語がクライマックスに近づくにつれて、二人の女が溶けて曖昧になっていく。カメラへの移り込み方が前衛芸術みたい。でもそう撮りたくなる気持ちがなんとなくわかる。謎めいた感じがマルホランドドライブ的だけど、勿論こっちが先でデヴィッド・リンチが後。ベルイマンは後の映画人たちにたくさん影響を与えているんですねー。

「野いちご」も見る。こちらはペルソナよりは単純なストーリー。でも老人の夢の中はリアルでこわい。特に人気のない白昼の道すがらが。白飛びしたモノクロ映像。 



最近また波が来ていて、時折とてもさみしくなる。心許なくなる。色んなものを恨みそうになる。ふと気が緩むと泣き出しそう。失ったものを数えて嘆いて、代わりに手にいれてしまったものを醜く思って、醜い状態から離脱できなくて情けない。だれも見つけられず、だれにも見つけられないまま一体いつまで、一体どこまで、何のために。わからない。