日々

まいにち。いや、ときどき。

Before the Devil Knows You're Dead

映画の話。

「その土曜日、7時58分」。例によって邦題はうーん。邦題とか日本版のポスターとか特報とか、残念になっちゃうのをどうにかしてほしいな!映画会社の人。

原題は「Before the Devil Knows You're Dead」。映画のプロローグの一部からの引用。

私が死んだことが悪魔に気付かれる前に、天国に行けますように。このプロローグが映画全体をばしっと表しているし、なんか胸にきた。追い詰められて、ごろごろ転げ落ちて行く感じ、取り返しのつかない罪の意識、祈るしかなくて、選択肢なんかなくて、堕ちるのに身を任せるほかない感じ。

 

物語はお金に困った兄弟が両親の営む宝石店に強盗に入る、という話。でもそこで色々計画が狂って、結果的に兄弟は母親を殺してしまう。そして家族の確執が浮き彫りになっていく。兄弟それぞれの生活や人間関係も破綻に追い込まれていく。そんな感じの話。

フィリップ・シーモア・ホフマンの演技がやっぱすごくて、最近亡くなったのは知っていたけど享年46歳なんだね。恰幅がいいし(というか太りすぎか)貫禄がびしびしあるからもっと歳いっているのかと思っていた。なんか静かな演技が怖い。すごんで責め立てていても、どこか抑制のきいた演技が怖いの。車で泣き喚くところも、喚いてるけどなんか静かなの。家中ひっかきまわすところも静かだし。彼がおじいさんになるまで、たくさんの作品が見たかったです。

 

台詞も少なくて、無駄なところを排して、でも編集に心を配って必要な分だけ重複させているのは本当になんというのか、爽快でした(映画のテーマは爽快とは程遠いけど)。

見てよかったやつ。よかったよかった。